児童スポーツの親の負担について
少し前のお話になりますが、プロ野球の横浜DeNAベイスターズ筒香選手が、外国特派員協会の記者会見で発言したアマチュア野球への提言の数々は、球界を超えて世界的に話題となりました。
その中には、野球の指導内容、指導方針についてのものに加えて、運営体制や父母の協力体制についての提言も含まれていました。シングルマザーの方にとって児童スポーツをさせる余裕が無いのが大半かと思いますが、お子様が望むなら叶えてあげる努力をするのが親としての責務です。これから、小学校などでお子様にスポーツをさせようと考えているシングルマザーの方たちに、特に少年野球~それ以降における親の負担について語りたいと思います。
◆少年野球(低学年)ーまだまだ初心者。周りのママも初心者なので安心
小学校低学年の少年野球は、子どもたち自身はじめたばかりの子が多いので、活動内容は基本的な練習が中心となります。
土日祝日における休みも多く(連休の末日など)、試合も組まれることがあまりありません。
それでも、活動費の都度、お茶当番を設ける球団がほとんどです。
これは、夏場などでは水筒では足らなくなるため、飲料水確保の面と、ケガが起きた際の保険員的な側面を持っています。
ただし、自分の家庭の順番以外は送り迎えだけするというママが圧倒的に多く、この時期はまだ負担が軽いと言えます。
◆少年野球(高学年) ー試合も増えて役割も増える。活躍は楽しいけど大変
小学校高学年の少年野球は、自分たちの学年が球団の中でも中心的な存在となり、参加する大会も増えるため、必然的に試合数も増えてきます。筒香選手の提言にもあった「試合が多すぎ」という部分で、全国につながる大会が年に1~2個、地区の大会、所属連盟の大会が合わせて年に5~6個のほか、年間を通したリーグ戦がある球団もあります。これに練習試合が加わると、高学年の1年間の試合数は多くところで80戦近く行うこととなり、中にはダブルヘッダー(1日に2試合を行う)の日程もこなさないといけません。ママの役割もお茶当番の他、送迎や応援があったり、中にはスコアラーをお母さんが担う球団もあります。他に、卒団式などの年次行事の取り仕切りや、炊き出しを行ったり、この数年間のお母さんの大変さは目を見張ります。とある球団では実際に「高校の女子マネージャーより大変」という声が出たこともあります。
◆中学生以降 ー部活でようやくひと安心
中学校の部活について、最近では、公務員・教員に対しても働き方改革が声高に叫ばれるようになり、かつてのような長時間の練習は姿を消しつつあります。また、当番もなく、ここでお母さんはようやく一息つけます。ただし、遠征の際などは、道具を運ぶ車出しなど、まだまだ協力要請がありますので気は抜けません。
少年野球に絞って、お母さんの負担を語ってきましたが、お母さんたちにとっては、主役は子ども。
手を尽くして協力した子どもたちが試合に勝利したり、大会で良い結果が出ると、その苦労も報われるというものです。
また、先述の筒香選手の提言を受けて、当番制の廃止や見直しを行うチームも増えていると聞きます。
もし、お子様がスポーツに興味を示したときは、そのお母さんの活動内容までよく話を聞いてみてください。
シングルマザーにとっては、仕事と子育ての両立だけでいっぱいいっぱいかと思います。
それでもお子様がスポーツに興味を示した際は、可能な範囲でサポートしていく必要があるでしょう。
西川口ソープランド石亭では、そんなシングルマザーの方にもアドバイスを送るなど全面的にお手伝いしていくことをお約束します。